鍼灸・整骨で患者様の多い腱の痛み
はじめに https://www.utsunomiya-en.org/2014/07/468/
腱は、筋肉と骨をつなぐ大切な組織です。
鍼灸院や整骨院には、膝や肩など腱の痛みで来院される方が多いです。
腱の痛みは「傷害」と「障害」に分かれ、それぞれ原因や症状が異なります。
運動器とは?
運動器は、体を支えたり動かしたりする組織の総称です。
運動器の構成
骨…体を支える
関節…骨同士のつなぎ目
筋肉(骨格筋)…骨を動かす筋肉
腱…筋肉と骨をつなぐ
靭帯…骨と骨をつなぎ、関節を安定させる
腱と靭帯の違い
腱…骨格筋と骨をつなぎ、筋肉の動きで骨の位置を変える役割
靭帯…骨と骨を直接つなぎ、関節の安定性を保つ役割
腱の痛みの原因
腱の痛みは次の2つに分類されます。
1. 傷害(ケガ)
強い力が加わり、腱の繊維が傷ついた状態
腱が強く引っ張られたり、圧迫されたり、急に力を入れた際に起こります
2. 障害(炎症)
腱の通る通路で刺激が加わり、炎症が生じた状態
障害の種類
腱の障害は、次の2つに分かれます。
1. 腱が骨に付く場所の炎症
筋肉の緊張が原因で、腱の付着部分が引っ張られて炎症が起こります。
代表的な疾患
テニス肘
膝蓋靭帯炎
オスグッド病
足底筋膜炎
アキレス腱付着部炎
腱板炎
上腕二頭筋長頭腱炎
2. 腱が通過する場所の炎症
摩擦や刺激が原因で、腱が通る場所で炎症が起こります。
代表的な疾患
腱鞘炎(狭窄性腱鞘炎、バネ指)
まとめ
腱の痛みは放置すると悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
違和感や痛みを感じたら、早めに鍼灸院や整骨院に相談しましょう。