交通事故で生じやすいむち打ち症
むち打ち症について
むち打ち症とは?
むち打ち症は、急に首が前や後ろに強く動かされたときに起こるケガのことです。
特に、車の追突事故などで多く見られますが、スポーツや転倒でも起こることがあります。
むち打ち症になると、こんな症状が出ることがあります
首の痛み
肩のこり
頭痛
筋肉の緊張
これらの症状は、事故直後に出ることもありますが、1日〜2日後に現れることもあります。
どうしてむち打ち症になるの?
むち打ち症は、首がムチのようにしなる動きによって起こります。
交通事故などの強い衝撃で、首は次のように3段階で動きます。
首が前に曲がる
次に後ろへ反る(S字型に曲がる)
最後に首が後ろに強く伸びる
このとき、筋肉や関節、靭帯(じんたい)といった首の大切な組織が傷つき、痛みが出ます。
どんな症状があるの?
むち打ち症の症状は人によってさまざまです。
【よくある症状】
首の痛みやこり
頭痛
肩や背中の痛み
手や腕のしびれ
めまいや耳鳴り
疲れやすさ
むち打ち症は、1〜2週間ほどで治る人もいれば、数ヶ月〜数年痛みが続く人もいます。
むち打ち症の重さ(ケガの程度)
むち打ち症は、症状の重さによって4つの段階に分けられます。
軽い場合(グレード1)
→ 首が痛いけれど、体の検査では異常が見つからない中くらいの場合(グレード2)
→ 首の動きが悪くなり、筋肉がこっている重い場合(グレード3)
→ 手や腕のしびれ、筋肉が弱くなるとても重い場合(グレード4)
→ 首の骨が折れている
むち打ち症になったらどうすればいいの?
むち打ち症は、できるだけ早く対処することが大切です。
【早くよくなるための3つのポイント】
安静にする
痛みをやわらげる(湿布や痛み止めを使う)
やさしいストレッチや運動を行う(無理のない範囲で)
整骨院でのサポートもおすすめです
むち打ち症による痛みや筋肉のこわばりには、手技療法も効果が期待できます。
交通事故の衝撃は、体の奥深くの筋肉や神経にまで影響を与えることがあります。当院では、体の深い部分にアプローチできるため、痛みの軽減や回復のサポートとして役立ちます。
「痛みがなかなか取れない」「体がこわばる」と感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。
どんな人がむち打ち症になりやすいの?
次のような人は、むち打ち症が長引きやすいと言われています。
事故の前から首が痛かった人
ストレスが多い人
女性や若い人
むち打ち症はどれくらいで治るの?
約半分の人は、1〜2ヶ月でよくなります。
約4人に1人は、軽い症状が残ります。
その他の人は、痛みが続いたり、首が動かしにくくなることがあります。
最後に
むち打ち症は、早めの対応と無理のないリハビリがとても大切です。
もし、事故や転倒で首が痛くなったら、無理せずにお医者さんや当院にご相談ください。
痛みが和らぎ、元の生活に戻れるよう、心を込めてサポートさせていただきます。